歯の根の治療科

当院には、マイクロ(歯科用顕微鏡)を使って「精密な歯の根っこの治療」をしている先生がいます。
歯の根っこを上から見た「1センチ四方」の視野を「20センチ四方」に拡大して見ます。
歯の根っこは「1ミリ以下、先端の平均は0.25ミリ」の世界の治療です。
ちなみに、アメリカでは「根っこの治療」は「インプラント」の治療費より高額です。
当院では、根の治療の重要性を知ってもらうために、他に比べると小林先生の技術力からすると格安で、提供しております。

歯の根っこの太さは1ミリ以下、そしてマイクロだど20倍に拡大されるんですね。

はい、アゴの骨さえあれば、インプラントは根っこの治療より難しくないです。
そして、マイクロを使っていればいいというもんじゃない。
「知識」と「器用さ」がないと出来ないです。

小林先生は確実に治してくれます・・・彼は完璧ですよ。
20倍で見えるから、当然精密な治療になる、見過ごせない、ということです。
骨が割れてたらダメですけれど、根っこの炎症は確実に治ります。
根っこの治療にプラス、形成(かぶせ物)まで全部マイクロでやります。
この先生は仮歯(かりば:本番のかぶせ物の前の仮のかぶせ物)だろうが何だろうが、全部マイクロです。
マイクロ下(まいくろか)とそうでない治療では「精度」が全然違う。
小っちゃいすき間もあんなに拡大されるのだから、持ちがいいし、本当に素晴らしい。

柿山

ラバーダムというのがあると聞いたんですが、なんですか?

「ラバーダム防湿」(下記画像参照)をやらないと、根っこの治療は成功しないです。
根っこをキレイにしたあとに、細菌入りの唾液が入ってきたら、キレイにした意味がありません。
海外では100%行われていますが、日本で専門医といわれている人でも2割弱です。

柿山

歯の根っこの治療で歯を残せない理由は、歯ぎしりや食いしばりによる「歯根破折(しこんはせつ)」が多いと聞きました。

そうなんです。
「菌のコントロール」だけでなく、「力のコントロール」な所以の一つです。
「力のコントロール」するための「Fプレート」や「ボトックス」をするという方法もあります。

自分の歯が残せなくなる「悪いサイクル」について説明します。

柿山

どうして「根っこの治療」が大切なのか?

虫歯治療の繰り返しで、最終的に歯を失うことを「デンタルサイクル」といいます。
保険の虫歯治療は、治療→再発を繰り返したのち、結局歯を失うという負のスパイラルになってしまいます。

柿山

①最初の虫歯

②削って詰める

③虫歯が再発(溶けだしたセメントの間から、バイキンが入ります)

④さらに大きく削って詰める

⑤(神経に達する)虫歯が再々発

⑥神経を抜く&かぶせ物になる

⑦虫歯が再々々発

⑧抜歯

(見る)治療したのに再発するのはなぜですか?
しかも、再々、再々々、って、患者側からすると納得がいかないです。

そうですよね。
でもそれが保険治療の限界なのです。
保険治療の取り決めは、戦後すぐに考えられたもので、最近予防に関して変わってきましたが、治療に関してはあまり変わってないんです。
「歯を残す、」というより「痛みを取る」ということに主眼が置かれています。
70年前の取り決めをいまだに使っているのが、保険診療の実態なんです。
治療範囲を広げるために、自費治療も提案していますので、まずは知っていただきたいと思います。

柿山

自費の根っこの治療、何が違う?

1. 裸眼ではなく、マイクロでの治療

1ミリ以下の歯の根っこを裸眼で行うことは、取り損ねたり行き届かなかったりということがありうることは容易に想像が出来ます。
さらに、根っこの形は人それぞれです。
扁平だったり、途中から曲がっていたり合流していたり、途中から二股になっていたり、奥歯は3本の根っこが普通ですが4本あったりなどバリエーションに富んでいます。
奥歯であれば簡単に見えないうえに、そのような複雑な形であるため細部まで診ることは不可能です。
「歯科用マイクロスコープ」を使い、「1cm四方」の歯の根っこを「20cm四方」に拡大して治療します。

2. 材料が違う

根っこ内を滅菌・根っこをふさぐ薬を保険では使えない特別な薬剤を使用しています。
無菌的歯科セメント(MTAセメント)
ちなみに、保険で使える材料は固まるときに縮むため隙間が空いて細菌が繁殖します。
自費で使える材料は、固まるときに膨張するため隙間を長い期間ふさいでくれます。

3. 時間が違う

保険の治療には1回あたりの治療時間に制限がありますが、自費の治療は治療内容に合わせて時間を設定可能です。

4. 治療の道具が違う

ニッケルチタンファイル:根っこをきれいにする道具(ファイル)の素材は、自費の場合「ニッケルチタンの新品」を使います。
ラバーダム:歯の周りにかぶせるラバー(ゴム)のシートです。アメリカではラバーダムをしないと訴訟になるとも言われています。

どうして自分の歯がいいのか?

「歯が抜けたら、入れ歯やインプラントにすればいいんじゃないの?」
確かに噛むという機能回復は補えますが、それらで補いないものもあります。
自分の歯(天然歯)だと、こんなにもいいことがあるんです。

1. 血液・神経が走行している(上記画像「」部分)

血液によって、歯に栄養や酸素が運ばれ、歯の修復が促されます。
歯を抜いたら、また神経を失っても、痛みを感じません。

2. 触覚圧覚がある(上記画像「」部分)

自分の歯と歯肉の間「歯根膜(しこんまく)」というセンサー兼クッションがついています。
その歯根膜のおかげで卵の殻がついていたらジャリっという感覚が持てるのです。
また、おせんべいやたくあんなど、歯ごたえのある食べ物をおいしく感じられるのは自分の歯の特権です。
また、人の味覚にも大きな影響があります
インプラントや入れ歯では得られないのです。

患者さんの歯を1本でも多く残したい

自分の歯でなくったことにお金や時間をかけるより、自分の歯であることに時間やお金をかける。
失ってから気付く前に、失う前に知ってもらうことが私たちの大事な役割です。

マイクロスコープ専用の「椅子」があります。
肘が固定され、背もたれは前傾で固定されます。(普通はリクライニングは後ろに倒れますが、マイクロスコープ用椅子は前に倒れます)

マイクロスコープ用の椅子を買った時の院長のブログです。

精密治療を成功させるためには必須なんです。
ちょっと手元が動くだけで、かなりのマイクロスコープ下では大きく動いてしまいます。
全ては、精密治療、精度の高い治療のためです。

細菌を100パーセント0にする事は難しいですが、少なくとも今までの盲目的な治療より、何千倍も精度が上がります。
そのために、自分の歯を残せる確率が上がります!
ぜひ、自分の歯を残したい方、抜歯はなるべくしたくない方はマイクロスコープ下での根管精密治療を受けてみては、いかがでしょうか!?

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