アゴが痛い 歯ぎしり 食いしばり

「口を大きく開けられない」
「カクカクと音が鳴る」
「朝起きるとアゴがだるい」

そんなお悩みはありませんか?

 その不調は、顎関節症(がくかんせつしょう)や、無意識のうちにしている「歯ぎしり・食いしばり」が原因かもしれません。

実は、睡眠中や仕事・家事に集中している時の「噛みしめる力」は、ご自身の体重の数倍〜数十倍ともいわれています。
この負担は、アゴの関節を傷めるだけでなく、歯をすり減らしたり、ヒビ割れ(破折:はせつ)や知覚過敏を引き起こしたりする大きな要因となります。

「え?そんなことが起きてくるの?対処法は?」
総合院長が語る、歯ぎしり食いしばりの裏にある「怖いこと」とその対処法についてお知らせします。

目次

眠っている間の”殺人級の力”!?「歯にヒビが入る」から始まる恐ろしい真実

「起きた時にアゴがつかれている」
「目覚めがすっきりしない」
これは寝ている間の無意識下の「食いしばり」で起きてくることです。
グーっと噛みしめることで歯と歯の間の「コンタクトポイント」に力が掛かるんです。(両手でげんこつを作っている間)
すると、ここ(指をさしているところ)にヒビが最初に入るんです。

柿山

歯にヒビが入る・・・目で見てわかるんですか?

そもそも歯と歯の間だから分かりづらいです。
昔は「食べかすが歯と歯の間に挟まって虫歯になる」といってたんですけれど、食べかすが原因だったら「コンタクトポイント」の下、なんですよね。

柿山

・・・なるほど。

歯の矯正をする際、便宜抜歯(べんぎばっし:矯正のために歯を抜く)をすると、だいたい接触点(コンタクトポイント)に虫歯が出来ています。
歯にヒビが入る→空気に触れないところに菌が入るという理屈です。

柿山

【まさか呼吸が原因?】無呼吸症候群をも改善!”滑る”マウスピース「Fプレート」の秘密

Fプレート(Functional Plate) とは?

「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の治療に用いられる「口腔内装置(スリープスプリント)」の一種です。(下記画像左)
また「アゴの位置調整」「噛み合わせ機能改善」の効果もあります。

柿山

最近、「呼吸位(こきゅうい)」=「呼吸をする時のアゴの位置」が大事といわれています。
ちなみに、噛む位置は「咬合位(こうごうい)」といって、患者さんが一番噛みやすい位置です。

無呼吸症候群の研究で分かってきたのが、呼吸位でのアゴの位置は「糸切り歯」と「4番目の歯」が合うこの位置なんです。
だから、ちょっと下のアゴが前に出ているような状態。(下記画像)

柿山

こうなると、この後ろの「気道(ノドの先の肺への入口)」が空く=呼吸がしやすくなります。
なので、寝ている時は呼吸がしやすいように、アゴが無意識に「呼吸位」にいくということが分かったんです。

柿山

寝ている間、なんとか下アゴが前に行こうとする=「呼吸位に行こう」とする時に、前歯の噛み合わせが悪いといきなり奥歯がガンッと当たっちゃう。
そうすると奥歯にヒビが入って、奥歯が虫歯になっちゃうんです。
あと歯根破折(しこんはせつ:歯の根っこにヒビが入る、下記画像参照)も起きます。

柿山

(カメラマン)俺、それかも・・・。

下アゴがスムーズに呼吸位に行くように作ったのが「Fプレート」です。
アゴが呼吸位に滑って行ったら、歯に力も掛からないし、呼吸もしやすくなります。

柿山

(見る)固定しないで「滑る」んですね・・・今までのマウスピースの「固定する」という概念と違いますね。
Fプレートは、型を取るんですか?

はい。
歯の型を取るだけでなく、歯の矯正治療と同じように「頭蓋骨の分析」をします・・・アゴの「スピーの湾曲(※)」の角度が結構大事で。
歯に力が掛からず、アゴの位置が「呼吸位」に行くのが「Fプレート」です。
「Fプレート」は、その人の「噛み合わせ」や「アゴの形態」「歯の咬合平面(こうごうへいめん:噛み合わせの面のフラットさ)」を調べて作るので、全員違う「オーダーメイド」です。
だから、手間が掛かる=費用が掛かります。
(※)糸切り歯から奥歯にかけて上向きに緩やかにカーブしている歯並び。1890年にドイツの解剖学者、スピー(Spee)がこの湾曲を発見した。

柿山

出展:https://www.tmd.ac.jp/pro/70_55fbe8693efeb/70_5d5f734624401/
参考:https://www.kahaku.go.jp/research/db/anthropology/osteology/

従来の上下固定式マウスピースと作り方が違うんですね。いくらですか?

20万円プラス消費税です。
噛み合わせの悪い人は、基本的にはやった方がいいですね。
そうしないと、力が掛かって奥歯が崩壊しちゃうので。
「ブラキサー(歯ぎしりや食いしばり=「ブラキシズム」の習慣がある人)」と呼ばれる人たちはほぼ対象です。

柿山

片方でいいですか?

上下でワンセットです。
これを作れる技工所は、いま日本に2つしかありません。
「セファロ分析」という矯正の事が分かっていないと作れない。

柿山

セファロ・・・歯の矯正でよく出てくる単語ですね。
Fプレートは、睡眠時に着けて寝るだけですか?

そうです。
出来れば口にテープを張った方がいいです。(口呼吸予防のため)
そうすれば、唾液(だえき)の流れが止まらないのでよりいいです。

柿山

イビキとの関連性もあります?

イビキは基本的に「気道がふさがっている音」です。
気道を開けることで、イビキや無呼吸は少なくなりますがゼロにはできないです。

柿山

「力の暴走」を止めるFプレートの”発明レベル”の機能

昔は口蓋垂(こうがいすい:ノドチンコ)を切ることもありましたが、やりたいことは「気道を広げる」こと。
Fプレートにプラス、ベロや口の周りの筋肉のリハビリ(口腔機能低下症:こうくうきのうていかしょう)をしないといけないです。
・・・年とともにだんだん弱ってきています、ベロや口の周りなどの筋肉が。
「あいうべ体操」などをやって、維持していかないとならない。
正直、Fプレートを入れているとやらなくて済む。

柿山

Fプレートを入れていると、筋トレしている感じになるんですか?

そうはならないですが、現状維持は出来ます。
なので、外しているタイミングで努力をしないとならない。
でもFプレートを入れる人は50歳以降の方なので、なかなか難しいのが現状です。
でも、40歳代で歯がボコボコ折れてくる方は明らかに「力」の問題です。
実際に当院にそのような患者さんがいて「どうしてだろう?ストレスだけで歯にそこまでの力が掛かるのか?」とずっと疑問だったんです。

柿山

「自費で入れたかぶせ物が割れて困っている」という知人がいますが、そういうことなんですね。

すごく強い力が掛かっているんですね、寝ている間、無意識のうちに。
これ以上歯をなくさないようにするためには「力のコントロール」、つまり「Fプレート」をするしかないです。
力が掛かる原因が「呼吸」ということが分かったことが、大事なんです。

柿山

エラが張っているということは、噛む力が強い?

そういうことですね。
矯正の費用が約100万円じゃないですか、Fプレートは20万円です。

柿山

実は他院でインビザラインを勧められたことがあります。

矯正して、歯ぎしりをした時に奥歯に強い力が掛からない噛み合わせに変える、という意味では有効です。
ただ、いくら噛み合わせを良くしても、噛み合わせが強すぎると骨がたわむのでFプレートの方がいいです。
呼吸しやすい位置にアゴを滑りやすくするのは、Fプレートにしかできません。
今までのマウスピースは、上下をくっつけてやっていたんです。
「滑る」というところが発明レベルなんですよ。
せっかく高いかぶせ物(インプラントの上物含む)を入れたのに割れてしまう、無呼吸で困っている、そういった方はぜひ相談しに来てほしいです。

呼吸をしないと生命の危機ですし、いい呼吸は健康維持のための必須条件です。
遠慮なくご相談ください。

柿山

「カクカク音」「口が開かない」顎関節症(がくかんせつしょう)

「アゴが痛い」
「アゴがポキポキ/カクカク音がする」
「アゴが大きく開けられない」

アゴを動かす関節や筋肉、靭帯などに歪みが生じて、アゴに痛みや違和感を感じる「顎関節症(がくかんせつしょう)」の疑いがあります。
CTやレントゲンによる検査・分析を行い、不調をきたしている部位の特定に努めています。
顎関節症を改善することは、睡眠の質の向上や肩こりの改善などにもつながります。
痛みや違和感は我慢せずお早めにお越しください。

柿山

ボトックス治療

ボトックスは、噛む筋肉(咬筋:こうきん、下記画像参照)の過度な緊張を注射で和らげる治療です。
食いしばる力そのものをコントロールし、アゴの痛みや歯への負担を軽減します。

【ボトックス治療の副作用・リスク・注意事項】
一時的な噛みづらさ:筋肉の働きを弱めるため、治療後数日から1週間ほど、硬いものが噛みにくく感じたり、アゴが疲れやすく感じたりすることがあります。これは薬が効いている証拠であり、通常は徐々に慣れていきます。

内出血・腫れ:注射部位に稀に内出血や腫れが生じることがありますが、1〜2週間程度で消失します。メイクで隠せる程度がほとんどです。

表情の変化:注入部位や個人差により、笑った時の表情に違和感が出ることが稀にあります。当院では経験豊富な歯科医師が適切な位置・量を見極めて施術します。

妊娠中・授乳中の方:安全性が確立されていないため、施術を受けることができません。

※本治療は保険適用外の自由診療となります。

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