歯が痛い

歯医者さんで昔辛い思いをして「虫歯かも」と思ってもなかなか行けない人、結構いると思います。
はい、そのような患者さんは多いです。

柿山

中山先生のインタビューで「うちのドクターは怒らない」とお話ししていました。

歯医者にずっと行ってなくて「今まで何してたの?」と歯医者さんに言われるのはイヤだ、そう思っている方に一言!
「歯医者に来るのは10年ぶりです」とか「子供のころに行った以来で・・」という方もいらっしゃいます。
奥歯に虫歯が多くある方もいらっしゃいますが、一度は踏み出さないと歯は残せて行けません。
一歩を踏み出していただくのは、患者さんの勇気じゃないですか。
一歩の勇気がすごい大事なことなので、その勇気を尊重できるようにしたい・・・理想に近い治療をしたいです。
最初はお話だけでいいので、気軽に来てもらえればと思います。

中山
歯を残すための治療、根っこの治療、インプラント、入れ歯専門の先生など、どんな治療も院内で済むことが多いと思います。
実は歯医者が怖いなど、受診時に率直にお話しいただければと思います。
また、痛い原因は虫歯以外の他の事が隠れていることもありますので、その場合も原因を突き止め治していきましょう!

柿山
1. 虫歯(う蝕:うしょく)とは?
虫歯は、プラーク(歯垢:しこう)に住む「ミュータンス菌」が糖分を分解して酸を作り、歯を溶かす「感染症」です。
虫歯菌は、歯がないと住めないため、乳歯の生えて来る前の赤ちゃんのお口の中には住めません。
周りの大人から虫歯菌をもらって、はじめて虫歯になるのです。
歯科検診で聞く「C1」って何?
歯の中はこうなっています。色で囲んだところが後で出てきますので覚えておいてくださいね。

柿山

【CO】初期の虫歯
治療しないことも多く「フッ素」塗布をしたり、再石灰化(さいせっかいか:下記画像参照)を促します。
再石灰化とは、酸で溶けた歯のエナメル質を、唾液の中の「カルシウム」や「リン酸」が治す仕組みです。
食事の後は、口の中が酸性に傾き「脱灰:だっかい」しますが、唾液がアルカリ性に戻すことで再石灰化します。
→歯科衛生士村上のインタビューへ

【C1】エナメル質の虫歯

表面の「エナメル質」に穴は開きますが、痛みが出ることは少ないです。
【C2】象牙質の虫歯

【C3】神経に達した虫歯

強い痛みが現れて、神経を取る治療(歯の根っこの治療)が必要な痛みのピークです。
【主な治療法】
虫歯の部分を削り、かぶせ物(クラウン)をします。
歯の神経(歯髄)を取り除く歯の根の治療(根管治療:こんかんちりょう)をすることもあります。
【C4】歯冠(しかん:外から見える歯の本体部分)が崩壊した虫歯

2. 歯周病

歯ぐき(歯肉)や歯を支える骨(歯槽骨:しこうこつ)が細菌によって炎症を起こす病気です。
通常は痛みを感じにくい病気ですが、以下のような症状が出ると痛みを感じることがあります。
- 歯ぐきが腫れて膿が溜まったとき
- 歯周病が進行し、歯の根元が露出して知覚過敏になったとき
【主な治療法】
歯石の除去: 歯周ポケット内のプラークや歯石を取り除きます。
ブラッシング指導: 正しい歯磨き方法を身につけていただきます。
外科的治療: 重度に進行している場合、歯ぐきを切開して深くに入り込んだ歯石を除去する手術を行うことがあります。
3. 知覚過敏

「冷たい飲み物を飲んだ時、歯磨きで一瞬「キーン」とした痛みを感じる状態です。
歯ぐきが下がる、歯がすり減るなどの原因で、歯の内部にある象牙質(ぞうげしつ)が露出し、刺激が神経に伝わりやすくなることで起こります。
【主な治療法】
薬を塗る: 露出した象牙質の表面をコーティングするお薬を塗ります。
知覚過敏用の歯磨き粉: 日常的につかうことで、痛みを緩和します。
歯のすり減りが大きい場合:その部分を保護する治療を行います。
4. 歯の根の先に膿が溜まる(根尖性歯周炎:こんせんせいししゅうえん)

根っこの治療をした歯や、神経が死んでしまった歯の根の先に膿が溜まり、炎症を起こす状態です。
噛んだ時に痛みを感じたり、歯ぐきにニキビのようなできもの(フィステル)ができたりします。
【主な治療法】
根っこの再治療: 歯の根の内部を再度きれいに清掃・消毒し、詰め直します。
外科的治療: 根っこの治療で治らない場合、歯ぐきを切開して根の先の膿や病巣を取り除く手術を行うことがあります。
その他の原因
歯が痛いのは、虫歯だけでなく、様々な要因があります。
A. 親知らずの炎症(智歯周囲炎): 親知らずの周りの歯ぐきが腫れて痛みが出ます。
B. 噛み合わせや食いしばりによる痛み: 歯や歯ぐきに過度な力がかかり、痛みが出ることがあります。
C. 外傷: 歯が折れたり、ひびが入ったりしたことによる痛み。










